金色の眼の猫 物語形式 [バイ]
本書はフランス語の入門過程に当たるCD付きの語学本だ。
NHKラジオ「フランス語講座」(入門編)の『金色の眼の猫』を編集したものだが、書店で見る機会は少ないかもしれない。
もしフランス語を勉強したいが今の方法が合っていないと感じたらこちらの教材を試してみると良い。
語学書は時に砂を噛むような味気なさがある。
そういった場合何らかの工夫が必要とされる。
1課毎にある場面を設定するというものもあるが、本書は、ストーリー形式になっており、それが1つの物語として最後まで続いている。
ストーリー形式といえば、『ボトムアップ式 映画英語のリスニング』がある。
これは英語のリスニングに絞った教材で、ニューヨークの刑事物語となっている。
本書は、日本人の少女マヤの物語である。
フランスで神父からもらった金色の眼の猫ぺピートが加わるの冒険物語である。
と、このように書いていると物語を想起するので、その効果はある。
あぁ、そういえばショコラがいいと言っていたな、と。
難を言えば手に入りにくいことか。
それからこれは飽くまでも入門書で中級者のものではない。
他の言語で同様の試みがあるのは、『ドクトル・ダリウスの事件簿』か。
⇒ 金色の眼の猫