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英語喉 50のメソッド(CD付) [ホールド]

英語喉 50のメソッド(CD付)




英語が5教科7科目に入っているのがもしかしたら間違いではと思う時がある。

それは発音の問題があるからだ。

英語はその場合実技科目に分類されてもいいかもしれない。


先にこの本の著者に関して、良い着眼点ではあるが実技がもう少しという批判がある。

ただ、聴いてみた感想としては、言いたいことは分かるが実はもっとひどい人も知っているのでそこまでは厳しいかも知れない。


ドクター何とかというネットで売り出していたメソッド/教材があった。

彼自身の宣伝ではネイティブも何たらというもので、是非聞きたいと思い探し当て聴いてみたらまぁひどいものだった。


では、何故かと考えるに、口で喋っているからだ。

一生懸命口を動かしているのだろう。

音がキンキンするのだ。


ネイティブだってお世辞は言うし、建前もあれば、嘘も言う。

そんなものを真に受けて自分の教材の宣伝に使ってしまう人もいる。


何時でもどこでも、何でもかんでもストレートにモノを言うなんてことは無い。

語学以前にそういうことが理解できていないのか、自分自身の発音を確認しなかったのかは不明だがそういった教材があった。


更に、英語ネイティブ信仰が高まると発音に近づけようと、例えばメインテナンスと書いてみたり、いやいやメィンテナンスかもと迷ったりする。

それで日本人は〜と外部から或は高所から観察している気分になる。

が、外国人に対してだからストレートにモノを言えるのであって国内で発言する場合は言葉を選ぶというのをまだ知らないだけだ。


結局、日本語で書く場合はメインテナンスでなく、メンテナンスでもよいし、メンテで十分だろう。

このブログもメンテしなければと思い今回書いているというのもある。。。


欧米崇拝は無くても、ただ、喋る時はどの外国語であれネイティブ並みにというのは語学マニアの性なのだろう。

気づかれなかった時の喜び。。。



さて、それに比べれば、この『英語喉 50のメソッド』は着眼点としてはまだ良いと思う。

英語喉というのは、英語脳と同じく宣伝のための造語ではある。


イギリス英語ではとか、シンガポール英語などを持ち出すと切りがないのでよく聞く米語に限るが、観察して見るとお腹が日本語を喋っている時より動く。

英語が滑らかな役者さんの表情を見るとリラックスしている。

ガチガチ口を動かしている様子は無い。

つまり、口の形は最終的な調整点となっているのであって、そこばかりに注目しても仕方が無いのだ。

化粧の乗りがいい悪いのと近いかも。



すると、発声に関しては西村喜久氏の考え方がより深いし、梅棹忠夫氏のように語学という枠を超えて体ごとどっぷりと浸かるのが正しいのだろう。



梅棹式に近い意図しない実践者は「すしざんまい」の木村清社長だろう。

航空自衛隊で鍛え上げた能力は語学でも発揮される。

自衛隊時代は、歌を一回聞いただけで覚えさせられたという。

電話帳、住所録、スケジュール帳は不要だ。

議員になれそうな感じもするが。。。


本人は全く知らない言語でも現地に3日もいれば喋れるようになると言う。

追い込まれた状況になれば、必死に頭が働くようだ。


ただ、本人は語学ができたからといって何とも思わないだろうし、その場から離れたら多分忘れそれでよしとすると思われる。

彼は天才なのだろうが、この当たりが語学マニアと違うのだろう。

語学に取り憑かれるといつでもたちどころに出てこないとダメだと思ってしまう悲しい人種だ。



ということで、口の形や舌の位置を気にする練習をしてみるのもいいし、その少し奥を気にするのもいいし、語学を体育と捉えてもいいだろう。

木村社長のようにそこで用が足りていれば十分という人は多分このブログを読んでいないだろうが、究極と言えば究極なのかもしれないが、記述はできないので元読売巨人軍監督の長嶋茂雄氏のように「ビューンと来たらバーンと打つ」といった分かる人には分かるという説明になってしまうのだろう。

ここが身体動作を言語化する難しいところだ。



語学は自分の体という楽器を使った実技科目の側面がある。

しかもピアノの音色もバイオリンの調べも同じ楽器で表現しなければならないという困難がある。

否、チェロとバイオリンの違いかも知れない。

それでも無理ゲーなのかも。。。


そうは言っても、やはり口の形や舌の位置を気にするのもいいし、喉に焦点を当てるのも悪くは無い。

何でも根源、究極といったものだけを求めると疲れてしまうし辿り着かないかもしれない。

枝葉といえど十分に参考にはなるものもある。

英語喉 50のメソッド(CD付)






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