英語リスニング練習帳 アメリカ英語とイギリス英語のリスニング [ホールド]
簡単に言うとタイトル通りのリスニング本である。
ただそれをアメリカ英語とイギリス英語で同じ文を読んでいる。
同じ英文を米語と英語で聞けるという意味では良いがそれ以上ではない。
本書は103のダイアログを通してリスニングの障害を取り除いていく。
それぞれのダイアログは独立したものである。
ダイアログといっても一冊通しての物語形式なら『ボトムアップ式 映画英語のリスニング New York Detective Story』がある。これはタイトルから分かるように米語のみである。
リスニングだけに集中するというのなら米語でのこの本でよいだろう。
英語米語など比較ものに関しては、カリフォルニアで収録された『ナマった英語のリスニング』、米加英豪4ヵ国のアクセントを収録した『あたりまえだけどなかなかできない英語発音のルール』、アメリカ英語方言を集めた『On the Streets of America』がある。
これらと比較するとバラエティといった観点からは弱い。
無論そういった観点から作られていないのだが。
一冊で二種類の英語のリスニングを学べると捉えるか、リスニングはリスニングで言葉の比較は別にとした方がいいと考えるかで見方も多少変わるだろう。
聞くと話すは別という当たり前のことなのだが、聞くのは本書の内容は楽だろう。
但し、話すのは別だ。
つまりそれぞれの言葉で話すというのは。
英語を一つのイメージで構成すると米語かイギリス英語か中間の何かしらなのかとにかく一種類になる。多少味付けはあるだろう。
本書の録音も別々の人間がやっている。一人二役ではない。
イギリス英語とアメリカ英語をスイッチできる人間は一つのイメージでやっているのではない。
⇒ 英語リスニング練習帳