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ボトムアップ式 映画英語のリスニング 音変化 [バイ]

ボトムアップ式 映画英語のリスニング 新装版―NewYork Detective Story (CD BOOK)




この本は英語のストーリー仕立てになっているリスニング教材である。

非常に良い本であるが、ある期間これに集中して体得するというくらいの心構えが要る本だ。それが無ければ初めから手に取らない方が良い。




語学教材は時として無機質になる嫌いがある。それを避ける工夫として物語仕立てにする手法があるが、一般の入門書でこれを実行するとネイティブから表現がおかしいと指摘される場合もある。習っていないことを避けつつ文を作っていかなくてはならない苦労がある。

この本はそういった特定の語学の初心者向けではなく、英語のリスニング、それもより細かい音を聴き取る力を要請するために作られた本である。音変化に注目してそれらを1つずつ拾い上げていくという感じで根気のいるものである。

そういった細かい作業が必要となり且つ量もそれなりにある。また実用書であり、習得、体得するのが目的となるべきで、読んで多少知識を得たというのでは折角の良書が無駄になるというものだ。

基本的に聞き取りであり、発音訓練の本ではない。が、やはり聞こえれば発音も楽になる筈であり、もしみっちり学ぶのであれば無駄にならない本である。


何の本でもそうだが、レベルというものがあり、必要ない人もいる。それは英語でのプレゼンのスキルだったり、新規事業についてであったりするかもしれない。また、突然来月出張とかしばらく駐在とかだったりするかもしれない。時期的な優先順位の問題もある。

ただ一方、雑にせず少しずつ改善していきたいという考えの人もいる。この場合、英語の音声の聞き取りに関してはこの本は良く出来ている。ただし、パラパラめくって何となく知識を拾って終わりといった使い方の本ではなく、できるようになるという自分の体に変化を起こすための本である。

口の形や舌をある程度動かせるようになれば他の言語の学習も楽になる。つまり文字を追って読んだだけというのではなく、多少でも体に染み込ませている状態だ。


映画英語のリスニングというタイトルだが、この場合音変化に光りを当てたものである。テレビドラマや映画を教材とした本で良くあるものとしてスラングの解説がある。念のためだが、本書にはよくある表現はでてくるが、言葉自体に注目したものではないのでこれで映画英語が字幕無しで完璧というわけではない。これは日本語でも起こることなので当然だろう。




ということで、手に取る前にこの本のための時間を確保してから購入すべきだ。

⇒ 『ボトムアップ式 映画英語のリスニング 新装版―NewYork Detective Story



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