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旅行英会話 聴覚刺激で英語は必ず聴き取れる 速聴 [ホールド]

旅行英会話 聴覚刺激で英語は必ず聴き取れる




この本は英語を速聴でトレーニングする本である。この速聴はネイティヴスピーカーの標準の早さを標準スピードとして、その2倍速、4倍速で聞くというものだ。

この本は過度の期待は禁物だという意味で特に必要ないではないかと思う。





構成としては、Scene1からScene10まであり、その中で各シーンの同じ内容を、ネイティブスピード、2倍速、4倍速の3段階で話されている。


効果があるのかないのかははっきりしなかった。これを使った後に世界が変わったような感覚を得られるのでは無いかと思える題名だが、実際のところそうはならない。取り敢えず英語が喋れる人間に取ってどれほど役に立つかは分からない。

テクノロジーを使ったものには、周波数に着目した『人間はみな語学の天才である』がある。これは速度調整によるアプローチだ。



ただし、この手法が無効であるというわけではない。使い方の問題もあるからだ。

リスニングが苦手、まだ英語が上手くない、久しぶりに英語を使う、といった人には役に立つのかもしれないが、ある程度話せるという人間には不要だと思われる。より良くというのは分かるがその効果が目に見えてとはならないかもしれないからだ。



この速聴自体は役に立たないわけではない。使う人によっては効果があると考えられる。速読によって速い球が見えるようになる(、また体が反応できるようになる)という効果があるようだ。『だから速読できへんねん!』という本だ。速読にも幾つかの流派があるようだが、これは速読以外の効果をアピールしたものだ。見ている対象物のスピードが以前よりもゆっくりと感じられるということだ。できれば受けてみたいが、だからといってプロ並みに打球を飛ばせるわけではないだろう。体の他の部位も使い、それなりに鍛えなければならないからだ。




旅行英会話 聴覚刺激で英語は必ず聴き取れる』は「聴き取れる」と言い、「話せる」とは言っていない。耳を鍛えたからといって口がうまく動くわけではない。また、「必ず」というのは、この本の内容に限っては、4倍速、2倍速、と下げて行き改めてネイティブスピードを聞くと、聞き取りが楽になっているということだろう。これに関しては間違ってはいない。このコンテンツの聴き取りは確かに楽になる。

それが、一般の会話、仕事での会話に即座に反映するかというと、残念ながらそうはならない。そのコンテンツと量を調整すべきだろう。



タイトルの中に、「聴覚」という言葉があるからか、「聴き取れる」となっているが、「聞き取れる」の方が近いのではないか。変化したり省略された音が「聴き取れる」ならよいが、この場合は以前よりもスピードが落ちた感じがして聞くのが楽になるという意味だからだ。音を聴き取るということであれば、『ボトムアップ式 映画英語のリスニング 新装版―NewYork Detective Story』が良いだろう。こちらはボトムアップの方法であり、一音一音聴き取れるかどうか確認していく、それこそシラミつぶしに作業するようなもので根気がいる。


目次
Scene1 出発―飛行機内
Scene2 到着初日―空港にて
Scene3 滞在1日目―ホテルにて
Scene4 滞在2日目―観光
Scene5 滞在3日目―移動 L.A.からサンフランシスコへ
Scene6 滞在4日目―食事
Scene7 滞在5日目―買い物
Scene8 滞在最終日―帰国に向けて
Scene9 トラブル発生
Scene10 旅の実務





まとめると、アイディアとしては良いが、過度の期待は禁物であり、それを理解した上で手にすべき語学本だ。

⇒ 『旅行英会話 聴覚刺激で英語は必ず聴き取れる


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