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右脳 英語「超聴き」トレーニング 速聴 [ホールド]

上達が不思議なほど早い!右脳 英語「超聴き」トレーニング (知的生きかた文庫)




この本は基本的に英語を速聴すれば上達するというもので、加えてイメージとか速読とかいったスパイスを振り掛けたものだ。

発想自体は素晴らしいが、この本を読んだからといって英語が出来るようになるわけではない。





速聴ということでは、『旅行英会話 聴覚刺激で英語は必ず聴き取れる』と同じである。そちらの本は、1倍速、2倍速、4倍速の旅行英会話だが、それにもう少し速度を調整したものを加え、1倍速、2倍速、3倍速、4倍速、10倍速とし、多少の医学的/科学的な味付けがされている本だ。文章としてはルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を採用している。

素材としては旅行会話の方が実用的な気もするが、医学部出身の著者が選んだ理由は数学者としてのルイス・キャロル、チャールズ・ドジソンを知っていたからかもしれない。外国語学習で気をつけないといけないのは対訳本の有効性はあるものの、本文は改変されている場合があるということだ。それを知って、初期の学習のためということで割り切って行うのなら良いが。同じように対訳本でなくても外国人向けに手が加えられたものがある可能性も捨てきれない。



第二章に、「わからないスペルがあっても、とにかく書いてみる」という見出しがある。何故かディクテーションという言葉は使われていない。語学が専門というわけではないからか。



右脳やイメージというバズワードを使っているが、あまり気にする必要はないだろう。日本語に訳さずにということになるとダイレクトメソッドのようになり、イメージによりフォーカスするとそもそも行ったことも無ければ見たことも無いものを英語の音声からイメージは出来ない。

右脳左脳論でもっと右脳を使いましょうというのはそれこそ何十年と言われて来たものであろうし、脳機能の局在性とも関連するもので、一般に広まったのは角田忠信の功績であろう。脳機能局在論に関してはある程度の批判はあっても否定はできないものであり脳出血の患者を見る場合どちらの脳から出血したかはその患者の症状から推察できる。ただし、右脳、イメージ、と来て、物事のイメージそのものを英語から取り込むことが成人した人間に可能かどうかは分からない。「考えるな、感じろ」というのも分からないではないが、それこそ医者の健康法に近く感じる。正反対の主張が本として並べてあるのを変だと思う感覚は必要だろう。高校の社会科の教科書だけでなく理科の教科書も時代と共に変わっていくのである。科学的というのも程々にといったところか。





第二章で速聴に関して、64ページのG・K・フェルゲン、65ページのジェイムス・チャリス、66ページのエドワード・デニスを挙げている。

ミズーリ大学教育学部のG・K・フェルゲン博士は、ミズーリ州の五つの小学校の児童四五六人を対象に、超聴き(分速八〇、分速十三〇、分速十八〇、分速二三〇英単語)の調査研究を行いました。


蛇足だが、これは児童四五六人では無く、グレード4、5、6の児童を対象に調査したG・K・フェルゲンの1954年の博士論文ではないか。周波数の話もそうだが、速聴も戦後間もなく行われた調査が21世紀にもなっても新しい感覚があるのか、それともやはり有効性があるのか。




速聴は有効かもしれないが、やはり自分に必要な分野のコンテンツを作ってそれを高速化したものを聞いた方が役に立つのだろう。

⇒ 『上達が不思議なほど早い-右脳-英語「超聴き」トレーニング


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