ラテン語のしくみ 言葉のしくみシリーズ [バイ]
白水社の言葉のしくみシリーズは26冊出ているようだ。
言葉のしくみシリーズは、2005年、白水社創立90周年記念出版として出されている。
ということはもう直き100年。また本が出るのか。。。
白水社といえばフランス語なのだが、この会社の名前の由来は中国の古典からだ。神保町の有名な書店は直ぐに分かるだろう。欧米人を観察したり人から聞いたりすると「省」の文字は合わない社会のようだ。
白水社、アテネフランセ、日仏学院。。。
フランス語のお決まりのもの
さて、語学書でシリーズものがあると別の言語の学習がしやすいという利点がある。
気に入った方式又は自分に合ったやり方であれば他の言葉でもそれで出来るから便利とも言える。
語学で応用ということに関してはピーター・フランクルが『ピーター流外国語習得術』で書いているが、ヨーロッパの言語に関してはスラブ系、ラテン系、ゲルマン系のそれぞれの言語を若いうちに一つ習得しておくと後で同系統の言語を学ぶ時に楽だという。
これは言語レベルの話だが、学習書の方式でもシリーズ物で自分にあったものならば使えそうだ。一通り学習したら別の言語でも方式や構成は同じようなものなので比較的楽できる。
もちろん語学自体が楽とはいわないが。
ラテン語学習ではよく暗記せよという人がいる。何でもかんでも暗記は難しいかもしれないが、このシリーズは例文は100くらいなので一度チャレンジしてみるのもいいだろう。
発音自体も難しくはなく、他国の人間は逆に大分自国流を通しているようだ。特に英語ネイティブ。ネットでラテン語を聞いてみればそれなりの癖というものが分かる。本書では日本語ネイティブでも大丈夫というか利点を書いていた。
ということで難しいことは気にせずに学べる本といえる。ただしこれは入門書なのでやはり本格的に学習するとなればどの言語も難しいということになるが。
そういえばクリスマスシーズンだ。
教会で歌を歌うという人に誘われた事がある。ラテン語が聞けると少し興味を持ったが結局行かなかった。教会ラテン語だしという言い訳を自分にして。向こうは音楽には興味があってもラテン語、語学には興味が無さそうだった。高学歴貧乏だった彼は今頃どうしているのだろうか。
第2部第5章の【日本の中のラテン語】に挙げている例文を実際に見に行くのも語学の楽しみになるのかもしれない。聖地巡礼なのか?
暗記か理解かという論争には興味が無いが、一度声を出して覚えるということを実践するには良い教材だと思う。
買っといてもいいかな。買った方がいいかも。買ってしまった。手放せない。
ということでおススメする。
⇒ ラテン語のしくみ