『外国語上達法』 千野栄一 [ホールド]
『外国語上達法』というタイトルで期待して購入すると後悔するかも知れない本だ。
というのも当たり前のことしか書かれていないように見える。学問に王道無しの典型的な本だ。
これを読みのなら、『語学で身を立てる』や『世界中の言語を楽しく学ぶ』を奨める。
以下は読む必要はないし、この本も、もし何かを期待しているのであれば、多分外れるであろう本だ。
語彙と文法
こう書かれると、なんだ全部やらなければいけないのか、と思う。
ただし、語彙も必要なものと不必要なものがある。
まず千の単語を覚える、と書かれている。一方、インドの蛇の名前を覚えても、という箇所もある。
結局自分にあったものを探し出していくしか無い。
と、このようなことが沢山書かれた箴言集っぽいもので、簡にして要を得るという言葉が当て嵌まる本だ。
1986年1月20日第一刷となっている。
この時期はそろそろ英語が他の言語より力を付けて行きつつある時期だ。
20ページに、一つ選ぶなら英語、と書かれている。
時代は、英会話学校ブーム、バブル景気、そしてITバブルと続く。
⇒ 外国語上達法